作品データ
DMMブックスの文芸・ラノベ。著者は青柳碧人。704円・2015年8月7日配信です。第3回講談社Birth小説部門を受賞しデビューした、数学ミステリーシリーズの第1作です。
どんな作品か
義務教育から数学が姿を消した近未来の日本を舞台に、数学を信奉するテロ組織による事件から幕を開ける物語。警察が最後の切り札として協力を依頼したのは、数学を愛する女子中学生・浜村渚でした。彼女は数字や図形への鋭い感性を武器に、難事件へと挑んでいきます。
設定は荒唐無稽ですが、フィボナッチ数列や四色問題など実際の数学的題材が工夫されて描かれ、専門知識がなくても理解できるよう配慮されています。一見変わった世界観ながら、テンポの良い推理小説として自然に読み進められる構成です。
読みどころ
一方で、文体の軽やかさとシリアスなテーマのギャップについて、好みが分かれるという意見もあります。キャラクターの深みに物足りなさを感じる読者もいるため、その点は考慮が必要です。しかし全体としては、息抜きにも適した読み応えがあると評価されています。
こんな人に
数学をテーマにした本格ミステリーを楽しみたい人、エンターテインメント性が高い推理物が好きな人に。