作品データ
DMMブックスの小説(日本文学)。著者は小野不由美。990円・2026年6月16日配信。古い家屋の怪異を扱う「営繕かるかや怪異譚」シリーズの続篇にあたります。
どんな作品か
古い日本家屋にまつわる怪異を、建物を直す「営繕」の視点から描いた連作短編集です。営繕屋の尾端が、住人を悩ませている家の異変に耳を傾け、建物へ手を入れることで折り合いをつけていきます。祓って終わりにするのではなく、住まいと人の関係を整えるという解決の付け方が、このシリーズならではです。
読みどころ
湿度のある家屋の描写が丁寧で、廊下や庭先の気配だけで不安を積み上げていく語り口が効いています。怖さの正体を暴き立てず静かに収める話が多く、読後に嫌な後味を残さないのも特徴です。一編が短く、少しずつ読み進められます。
こんな人に
静かな和風ホラーが好きな人、寝る前に一話ずつ怖い話を読みたい人に。