作品データ
- 区分: 書籍(一般実用)- 著者: 森山至貴- 価格: 1485円- 配信日: 2024-01-15
どんな作品か
社会学者の森山至貴が、日常会話にひそむ「ずるい言葉」を取り上げて解説する一冊である。「あなたのためを思って」のように、一見もっともらしく善意めいているのに、実は相手を追いつめたり、反論を封じたり、既存の力関係を温存したりする言葉たち。その仕組みを一つひとつ言語化し、どう受け止め、どう返せばよいかを示していく。書名の通り10代に向けて書かれているが、内容は大人が読んでも十分に刺さる。
読みどころ
もやもやするのにうまく言い返せない――そんな経験の正体を、社会学の知見で明快に説明してくれる点が最大の魅力だ。言葉の裏にある偏見や権力の構造が見えるようになると、自分が誰かを閉じこめる側に回ることへの警戒も生まれる。哲学・宗教・心理ジャンルに分類されるが、語り口は平易で読みやすい。
こんな人に
身近な人の言葉に傷ついた経験がある人、自分の言葉づかいを見直したい人に向く。10代の読者本人はもちろん、子どもや生徒と接する大人にも薦めたい。