作品データ
DMMブックスの実用書(歴史・時代劇・戦記)。著者は歴史学者の小野寺拓也と田野大輔。価格902円、2023年7月25日配信。
どんな作品か
「ナチスは悪いこともしたが、アウトバーン建設や経済復興など良いこともした」——ネットなどでしばしば語られるこうした言説を、二人の歴史学者が史実に照らして一つひとつ検証していく本です。労働政策・経済・家族政策・環境保護といった具体的な論点を取り上げ、当時の実態を丁寧にたどります。
読みどころ
俗説がなぜ広まるのか、どこが事実と食い違うのかを、感情論ではなく歴史学の手続きに沿って示していく姿勢が一貫しています。歴史を「良い/悪い」の単純な二分で語ることの危うさを、具体例を通して考えさせてくれます。
こんな人に
歴史の俗説を検証したい人、ナチス・ドイツや歴史の語られ方について学びたい人に。