作品データ
DMMブックスの小説(日本文学)。著者は原田ひ香。価格1760円、2022年11月15日配信。神保町の古書店を舞台にした連作長編です。
どんな作品か
亡くなった兄が遺した神保町の古書店を、北海道から出てきた老齢の女性が引き継ぐところから物語が動き出します。店を訪れる人々や、書物にまつわる縁を通して、家族の来歴やそれぞれの人生が少しずつ立ち上がっていきます。『三千円の使いかた』などで知られる著者らしい、生活に根ざした温かな筆致が特徴です。
読みどころ
古書店を出入りする人々の物語と、章ごとに紹介される実在の本や食べ物の描写が絡み合い、読書の楽しみと食の楽しみが同時に味わえます。世代の異なる登場人物たちが本を介してつながっていく過程が、静かな余韻を残します。
こんな人に
本の街・神保町の空気や、古書と人情が交わる連作物語が好きな方におすすめです。