作品データ
DMMブックスの小説(日本文学)。著者は吉田篤弘、814円・2020年10月15日配信。
どんな作品か
深夜の東京を舞台にした連作の物語。眠らない街で働く人や、夜のなかで思い思いの時間を過ごす人々の姿が、章ごとに描かれていきます。それぞれ別々に見えたエピソードが、夜の東京というひとつの場所を通してゆるやかにつながっていき、街の片隅で交わされる小さな縁が浮かび上がります。
読みどころ
深夜という時間帯だけが持つ、静けさとやわらかな高揚感をていねいにすくい取った筆致が持ち味。派手な事件ではなく、夜に紛れた小さな出会いや偶然を描く、穏やかな読み心地が魅力です。眠れない夜にそっと寄り添ってくれるような、やさしい空気が全編に流れています。
こんな人に
静かな連作短編や、夜の街の空気感をゆっくり味わえる物語が好きな人に。