作品データ
DMMブックスの小説(ミステリー・サスペンス)。著者はくわがきあゆ、宝島社文庫、850円・2026年1月8日配信。『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリを受賞した『レモンと殺人鬼』の著者による一作です。
どんな作品か
市立中学校を舞台にした学園サスペンス。同僚教師からの「助けて」という電話をきっかけに、主人公である教師のまわりで不穏な出来事が起こり始めます。嫌がらせや不審な人影といった小さな異変が積み重なり、教師と生徒、保護者、そして学校という組織のなかに隠されたものが、少しずつ表に浮かび上がっていきます。
読みどころ
登場人物の誰もが何かを抱えていそうに見え、疑心暗鬼のなかで読み手の視線が揺さぶられていく緊張感が持ち味。学校行事へと物語が収束していく構成で、張りめぐらされた伏線が終盤に効いてくる「どんでん返し」型のミステリーとして評判を集めています。だれを信じてよいのか分からないまま、ページをめくる手が止まらなくなる一冊です。
こんな人に
先の読めないサスペンスや、二転三転する仕掛けを最後まで楽しみたい人に。