作品データ
DMMブックスの一般ノベル(ミステリー・サスペンス)。著者は乾緑郎。価格618円、2021年10月14日配信。「このミステリーがすごい!」大賞を受賞したデビュー作として知られる、SF要素を織り込んだミステリーです。
どんな作品か
意識不明の人と心を通わせられる近未来技術を軸に、漫画家の主人公が、自ら命を絶とうとして昏睡状態にある弟と対話を重ねていきます。技術を介して交わされるやり取りの中で、記憶や現実の輪郭が少しずつあいまいになり、物語は思いがけない方向へと進んでいきます。
読みどころ
先端技術というSFの発想と、人の心の機微を描く筆致が組み合わさり、独特の読み心地を生み出しています。何が現実で何がそうでないのか、読者もまた足元を揺さぶられるような構成が仕掛けられています。
こんな人に
SF味のあるミステリーが好きな方、静かな謎と情感が同居する物語を求める方におすすめです。