作品データ
DMMブックスの一般ノベル(歴史・時代劇・戦記)。著者は山本兼一。価格395円、2017年1月27日配信。
どんな作品か
茶の湯を大成させた茶人・千利休の生涯を描いた歴史小説です。第140回直木賞受賞作。利休の死の場面から時をさかのぼる構成で、彼を取り巻く人々の視点を重ねながら、美を追い求めた男の内面と、その心に秘められた想いを浮かび上がらせていきます。
読みどころ
利休をめぐる複数の人物の証言を積み重ねる語りの構成が巧みで、一人の茶人像が多面的に立ち現れます。研ぎ澄まされた美意識と、戦国の世を生きた人間の情熱が、緊張感ある筆致で描かれます。茶の湯の世界観の描写も見事です。
こんな人に
本格的な歴史・時代小説を好む方、千利休や茶の湯の世界に関心のある方におすすめです。