作品データ
DMMブックスの小説(海外/歴史)。著者は楊双子、訳は三浦裕子。中央公論新社刊、価格2530円、2023年4月20日配信。刊行後、英訳版が全米図書賞(翻訳文学部門)を受賞したことでも話題になりました。
どんな作品か
日本統治下の1930年代の台湾を舞台に、日本から渡ってきた小説家の青山千鶴子と、彼女の通訳を務める台湾人女性・王千鶴が、鉄道でめぐりながら各地の料理を味わっていく物語です。豊かな食の描写を通して、ふたりの女性の距離が少しずつ変化していきます。
読みどころ
当時の台湾の風景や料理が生き生きと描かれ、旅と食のエッセイのような楽しさがあります。同時に、立場の異なるふたりの関係を通して時代の空気も浮かび上がる、重層的な作品です。
こんな人に
台湾の歴史や食文化に興味がある人、女性同士の関係を丁寧に描いた物語を読みたい人におすすめです。