作品データ
- 区分: 一般ノベル- 著者: 川上弘美- 価格: 748円- 配信日: 2020-06-26
どんな作品か
芥川賞作家・川上弘美による長編小説である。主婦の菜月は、ふとしたきっかけで、女性たちが集まって日々の小さな不満やもやもやを語り合う風変わりなおしゃべりの会に加わることになる。姑との微妙な関係、夫との距離感、他人には言いにくい暮らしの中の引っかかり。会で交わされる言葉を通じて、菜月の日常が少しずつほどけていく。
読みどころ
深刻になりすぎず、それでいて結婚生活や家族関係の本質にすっと触れてくる、川上弘美ならではのとぼけた可笑しみと鋭さの同居が味わいどころだ。女たちの会話の妙、日常のディテールの積み重ねが読ませる。
こんな人に
日常を描いた小説をゆったり楽しみたい人、家族や夫婦の機微をユーモアとともに読みたい人に向く。肩の力を抜いて読める一方で、あとからじわりと効いてくる一冊である。