作品データ
DMMブックスの実用書(歴史・時代劇・戦記)。著者は日本中世史を専門とする歴史学者・呉座勇一。価格990円、2018年6月8日配信。中公新書の大ヒット作。
どんな作品か
室町時代の京都を舞台に、十年以上にわたって続いた大乱「応仁の乱」を、二人の僧侶が残した日記を軸に読み解いた歴史書です。複雑でわかりにくいとされてきたこの乱の経緯を、当時を生きた人々の視点から丹念に追っていきます。
読みどころ
派手な英雄譚ではなく、地味で泥沼化した戦乱の実態を史料に基づいて描く、堅実で誠実な筆致が持ち味です。なぜ争いが長期化し、戦国時代へとつながっていったのかが立体的に見えてきます。教科書的な理解を超えて中世の混沌を味わえる、読み応えのある一冊です。
こんな人に
日本史を深く知りたい人、戦国時代の起源に興味がある歴史好きにおすすめです。