作品データ
区分: 一般ノベル / 著者: 玉村豊男 / 価格: 712円 / 配信日: 2017-09-22
どんな作品か
世界の料理を「火」「水」「油」「発酵」といった要素の組み合わせから捉え直し、四面体の図式にあてはめて解説するユニークな料理エッセイである。刺身も焼き肉もスープも、素材に対する加熱や調味の加え方の違いとして整理し直す視点が特徴で、著者ならではの軽妙な語り口で展開される。世界各地の料理を同じ枠組みで比較していく試みも本作の面白さのひとつで、和洋中を問わず身近な料理の成り立ちを見つめ直すきっかけになる内容である。
読みどころ
レシピ集ではなく「料理とは何か」を考える読み物として書かれている点が本作の核である。身近な料理を思い浮かべながら理屈で腑に落ちていく面白さを味わえる。難解な理論に頼らず、日常の感覚から出発して考えを積み上げていく語り口も読みやすい。
こんな人に
普段の料理を違う角度から眺めてみたい人、エッセイとして楽しめる食の読み物を探している人に向く。料理そのものより料理観に関心がある読者にも合う一冊である。