作品データ
DMMブックスの小説(ファンタジー)。著者は多崎礼。価格770円、2016年12月15日配信(中公文庫版)。C★NOVELS大賞を受賞した著者のデビュー作。
どんな作品か
生き物も棲めない死の海に浮かぶ十八諸島。年に一度、冬至の夜には「語り部」たちが集い、島々を巡って集めてきた物語を語り明かす祝祭「煌夜祭」が開かれる。今年もまた語り部が語り始める――人を喰らう、恐ろしくも美しい魔物の物語を。語りが連なるうちに、大きな流れが浮かび上がっていく。
読みどころ
短編を思わせる小さな物語が積み重なり、やがて一つの大きな物語を形づくっていく構成が巧み。「語り続けること」そのものが作品の核になっており、幻想的な世界観と端正な筆致でファンタジーの醍醐味を味わえる。
こんな人に
物語の入れ子構造や、幻想的で端正なファンタジーを好む人におすすめ。