作品データ
DMMブックスの新書(哲学・宗教・心理)。著者は今井むつみ。990円・2025年5月24日配信。日経プレミアシリーズの一冊で、著者が慶應義塾大学で長年担当してきた認知心理学の講義がもとになっています。
どんな作品か
人はなぜ、わかっているつもりで間違えるのか。記憶のあいまいさ、思い込み、論理的に考えることの難しさなど、認知科学が明らかにしてきた人間の性質を順に取り上げていきます。そのうえで、どう学び、人とどう付き合い、AIとどう向き合うかといった問いへ話が広がっていく構成です。
読みどころ
自分の判断がどこで歪むのかを具体例とともに示してくれるため、納得しながら読み進められます。バイアスやスキーマといった概念を、日常の場面に置き直して説明する語り口が平易です。人間とAIの違いを考える部分は、いまの時代に読む意味が大きいところでしょう。
こんな人に
思考のクセを知って学び直したい人、認知科学の入り口を探している人に。