作品データ
DMMブックスの小説(ミステリー・サスペンス)。著者は下村敦史。実業之日本社文庫版で、価格858円・2023年2月3日配信。江戸川乱歩賞作家による長編ホテルミステリーです。
どんな作品か
改築のため、翌日にいったん歴史の幕を下ろす伝説の高級ホテル「ヴィクトリアン・ホテル」を舞台にした群像劇です。その最後の一夜に、女優やスリ、作家、企業の社員、老婦人など、事情を抱えた人々が居合わせます。彼らの視点が交錯しながら、一夜のホテルで起きる出来事が描かれていきます。
読みどころ
格式あるホテルという密度の高い空間に、まったく異なる境遇の人物たちが集まる構成が魅力です。それぞれの「優しさ」や思惑が絡み合い、物語は思わぬ方向へと転がっていきます。終盤に仕掛けられた展開が高く評価されており、エンターテインメント性の高い一冊として読まれています。
こんな人に
群像劇や、構成に趣向を凝らしたミステリーが好きな方におすすめです。