作品データ
DMMブックスの小説(ミステリー・サスペンス)。著者は誉田哲也。価格550円、2016年10月26日配信。
どんな作品か
通信社の社会部記者・鶴田を軸に、14年前に起きた少女誘拐殺害事件の映像がネット上に流出したことから物語が動き出す社会派ミステリー。精神鑑定によって不起訴となった犯人、事件の後遺症に苦しむ女性など、複数の視点が交錯しながら少しずつ真相へと迫っていく。
読みどころ
記者と被害者、それぞれの一人称が交互に語られる構成で、断片が徐々に像を結んでいく緊張感が持ち味。凶悪犯罪をめぐる司法や報道のあり方にも踏み込み、重いテーマを骨太な筆致で描き切る。誉田哲也らしい社会派サスペンスの読み応えがある。
こんな人に
社会問題を織り込んだ重厚なミステリーを求める人におすすめの一作。