作品データ
- 区分: 一般ノベル- 著者: 岡田淳- 価格: 880円- 配信日: 2019-03-01
どんな作品か
学校を舞台にしたファンタジーの名手・岡田淳による児童文学の代表作である。小学6年生の悟は、体育館へ向かう途中に出会った不思議な黒猫に導かれ、気がつくと見知らぬ世界に立っていた。そこで悟は「この世でいちばん確かなもの」を探すことになる。竜が支配する世界で、子どもたちとともに知恵と勇気を試される冒険が始まるが、現実の世界で流れているのはわずか二分間なのだった。
読みどころ
「いちばん確かなものとは何か」という謎が、冒険の興奮とともに読者自身への問いとして最後まで貫かれている構成が見事である。1980年代の刊行以来、世代を超えて読み継がれてきた作品であり、子どもの頃に読んだ人が大人になって読み返すと、答えの意味がまた違って感じられる。児童文学でありながら、論理的な謎解きの面白さも備えている。
こんな人に
小学校中高学年からの読書に最適だが、大人の再読にも十分耐える。子どもと同じ本を読んで語り合いたい親、上質なファンタジーの古典を探している読者に向く一冊だ。