作品データ
DMMブックスの小説(日本文学)。著者は原田ひ香、装画は花松あゆみ。価格1760円、2023年6月29日配信。『三千円の使いかた』などで知られる著者による長編小説です。
どんな作品か
書店勤めに行き詰まっていた樋口乙葉が、東京郊外にある「夜の図書館」で働き始める物語です。そこは夕方から夜遅くまで開き、亡くなった作家たちの蔵書を集めた、本の博物館のような一風変わった図書館。乙葉は個性豊かな同僚や来訪者、そして予想外の出来事と向き合いながら、「働くこと」を見つめ直していきます。
読みどころ
本と食事、そして仕事という三つの要素が心地よく溶け合っているのが魅力です。夜の図書館でふるまわれる「お夜食」の描写が食欲をそそり、物語に温もりを添えます。本好きにはたまらない蔵書の逸話や、働くことへのまなざしが、静かに読み手の心に染み入ります。
こんな人に
本や図書館を舞台にした物語、食の描写が味わえる小説、そして働き方を考えたい方におすすめです。