作品データ
DMMブックスの小説(日本文学)。著者は伊吹有喜。価格902円、2018年5月2日配信。連続テレビドラマや映画にもなった、家族と喪失を描く人気作です。
どんな作品か
妻に先立たれた男性と、その娘を中心に、亡き人が遺した手作りの「レシピカード」をきっかけに動きだす物語です。四十九日という区切りに向けて、家族のもとに現れた明るい助っ人が、日々の暮らしや料理を通じて人と人をつないでいきます。悲しみのなかにも温かなユーモアがにじむ、再生の物語です。
読みどころ
身近な人を失った痛みを丁寧に描きながら、決して重すぎず、前を向く力を静かに手渡してくれる筆致が魅力です。料理や生活の細やかな描写が人物の心情と重なり、読み進めるほどに登場人物が愛おしく感じられます。派手さはなくとも、心にじんわり残る余韻があります。
こんな人に
家族の絆や喪失からの再生を描いた、優しく温かい物語を求める人におすすめです。