作品データ
DMMブックスの小説(日本文学)。作者は小川糸、絵は石坂しづか。価格792円、2018-05-02配信。映画化もされた小川糸のデビュー作です。
どんな作品か
恋人に去られ、ショックで声を失った主人公の倫子が、故郷に戻って小さな食堂を開くまでを描く物語です。一日一組だけを迎えるその店で、彼女は心を込めた料理を通じて訪れる人々と向き合っていきます。食べることと生きること、そして家族との関わりが、やさしい筆致で綴られます。
読みどころ
手間をかけて作られる料理の描写が瑞々しく、読んでいるだけで温もりが伝わってきます。傷ついた主人公が料理を介して少しずつ再生していく過程が、読者の心もほぐしてくれます。母との関係を軸にした後半の展開が、静かな感動を呼びます。
こんな人に
食を題材にした心温まる物語が好きな人、癒やしを求めて本を開きたい人におすすめです。