作品データ
DMMブックスの一般ノベル(ミステリー・サスペンス)。著者は芦沢央。価格1699円、2025年4月23日配信。
どんな作品か
ミステリランキング常連の実力派・芦沢央による連作短編集です。リタイア後の平穏な日々を送る元刑事・平良正太郎のもとに、さまざまな事件が舞い込んできます。ストーカー、冤罪、差別、SNSでの中傷など、現代社会に潜む「身近な悪意」を題材に、5つの物語が編まれています。第173回直木賞の候補作にも選ばれました。
読みどころ
捜査権限を失った元刑事が、それでも事件の向こうにある真実を見つめようとする姿が読みどころです。日常のすぐ隣にある嘘と悪意を丁寧にすくい上げ、人間心理を深く掘り下げる芦沢央らしい筆致が光ります。それぞれの短編が独立しつつ、全体で大きな余韻を残します。
こんな人に
現代社会を映す社会派ミステリや、人間の心の機微を描く連作短編が好きな人におすすめです。