作品データ
DMMブックスの一般ノベル。著者は金原ひとみ。価格2400円、2025年4月10日配信。芥川賞作家による長編で、文芸業界を舞台に多くの登場人物が絡み合う群像劇です。
どんな作品か
文芸誌の元編集長をめぐり、ある女性が過去の性加害をネット上で告発したことをきっかけに、当事者やその家族、周囲の人々の日常が波紋のように揺れていきます。告発する側・される側の一方だけでなく、それを取り巻く多くの声を響かせ、ぶつけ合わせながら、変わりゆく状況全体を描き出します。
読みどころ
加害と被害という重いテーマを、単純な善悪の図式に落とし込まず、複数の視点から立体的にすくい取っていく構成が読みどころです。約六百ページに及ぶ物語が、登場人物それぞれの内面を通して現代を映し出します。
こんな人に
重層的な群像劇を腰を据えて読みたい方、現代社会を鋭く切り取る文学に触れたい方におすすめです。