作品データ
DMMブックスの一般ノベル(日本文学)。著者は町田康。価格550円、2022年5月20日配信。
どんな作品か
パンクロッカーとしても知られる町田康の小説家デビュー作です。仕事も家庭も失った男が、家にあった大黒像をめぐって右往左往する姿を、独特のリズムを持つ文体で描きます。だらしなくもおかしい主人公の一日が、疾走感のある語りで綴られていきます。
読みどころ
何よりの魅力は、口語と文語が入り混じったような唯一無二の文体です。滑稽さと哀愁が同居する主人公の言動が、笑いを誘いながらも人間の情けなさを鋭くつきます。野間文芸新人賞やドゥマゴ文学賞を受賞し、町田康の文学の出発点となった作品です。
こんな人に
個性的な文体の日本文学を味わいたい人、笑いと哀愁の入り混じった小説が好きな人におすすめです。