作品データ
DMMブックスの一般ノベル(日本文学)。著者は森見登美彦。価格1000円、2021年9月15日配信。
どんな作品か
『夜は短し歩けよ乙女』などで知られる森見登美彦による長編小説です。誰も最後まで読み通せないという謎の本『熱帯』をめぐって、その物語を追い求める人々の姿を描きます。読書と物語そのものをテーマに据え、現実と虚構が入り混じっていく幻想的な作風が展開します。
読みどころ
一冊の本を手がかりに、物語が物語を呼び、迷宮のように広がっていく入れ子構造が最大の魅力です。読み手を巻き込むような語りの仕掛けと、森見作品ならではのユーモアや幻想味が随所に効いています。本と物語を愛する人ほど楽しめる、知的な冒険譚です。
こんな人に
本や物語そのものを題材にした小説が好きな人、幻想的で仕掛けのある長編を味わいたい人におすすめです。