作品データ
DMMブックスの小説(ミステリー・サスペンス)。著者は柚月裕子、699円・2019年11月9日配信。
どんな作品か
九州の家庭裁判所に赴任した、家裁調査官補の望月大地が主人公。少年事件や離婚調停など、人の人生の岐路に立ち会う5つの案件に、見習いとして向き合っていく連作短編集。思い通りにいかず葛藤しながらも、一人前をめざす青年の成長を描く。
読みどころ
あまり知られていない「家庭裁判所調査官」という仕事の内側を、丁寧な取材にもとづいて描き出す。事件の背後にある人々の事情に、不器用ながら真摯に寄り添う主人公の姿が胸を打つ。派手さより、人の心の機微をすくい取る筆致が光る一冊。
こんな人に
仕事を通じた成長物語や、人間ドラマ寄りの静かな小説が好きな人に。