作品データ
区分: 一般実用 / 著者: 澁澤龍彦 / 価格: 611円 / 配信日: 2019-04-26
どんな作品か
フランス文学の翻訳や独自のエッセイで知られる澁澤龍彦による、快楽主義をテーマにしたエッセイ集である。古今東西の思想や文化に題材を取りながら、人がいかに快楽と向き合ってきたかを論じる内容になっており、堅苦しい道徳論とは一線を画す姿勢が貫かれている。サドの翻訳者としても知られる著者らしく、既存の道徳観に縛られない視点から快楽というテーマに迫っている。
読みどころ
学術書のような堅苦しさではなく、澁澤龍彦らしい洗練された文体と博識な引用の数々が本書の魅力である。禁欲主義的な価値観とは異なる角度から生き方を見つめ直す視点も読みどころであり、幅広い教養に裏打ちされた語り口が持ち味となっている。難解な哲学用語を避け、エッセイとして気軽に読める形にまとめられている点も特徴である。
こんな人に
哲学的なテーマを軽やかな文体で読みたい人、澁澤龍彦の他の著作に関心がある人に向く一冊である。既存の価値観から少し距離を置いて物事を考えてみたい人にも向いている一冊である。