作品データ
DMMブックスの小説(ミステリー・サスペンス)。著者は冲方丁。価格815円、2018年10月12日配信。のちに実写映画化もされた話題作。
どんな作品か
廃業した病院に、安楽死を望む12人の少年少女が集まる。全員の合意があれば決行するという取り決めのもと、彼らはひそかに顔を合わせる。ところが到着した部屋には、そこにいるはずのない「13人目」の死体が横たわっていた。予定になかった一人の存在が、彼らの計画を大きく揺さぶりはじめる。
読みどころ
物語のほとんどが一つの部屋の中で進む、緊迫感のある会話劇。集まった一人ひとりが抱える事情や思いが、話し合いのなかで少しずつ明らかになっていく。「なぜ死のうとしたのか」を問い直す議論が、静かなサスペンスとして積み上がる。
こんな人に
密室の会話劇や、群像劇の駆け引きを楽しみたい人に。命と選択をめぐる重いテーマを、丁寧な議論として読みたい人にも向く。