作品データ
DMMブックスの小説(日本文学)。著者は羽田圭介。価格600円、2018-05-10配信。
どんな作品か
第153回芥川賞受賞作です。「死にたい」と漏らす祖父と、その介護に向き合う無職の孫・健斗を軸に、老いと死、そして生きることをめぐる日常が描かれます。健斗は祖父の望みを叶えようと、独自の考えのもとで祖父に手を貸していきます。
読みどころ
重くなりがちな介護というテーマを、乾いたユーモアと若い主人公の視点で描く筆致が特徴です。祖父への関わり方を通して、生と死、そして自身の再生を見つめ直していく主人公の姿が印象的に立ち上がります。現代日本を映す一作として、芥川賞にふさわしい問題意識を持った作品です。
こんな人に
現代小説や芥川賞受賞作を読みたい人、老いや家族をめぐるテーマに関心がある人におすすめです。