作品データ
DMMブックスの小説(日本文学)。著者天童荒太、価格743円・2017-09-08配信。直木賞を受賞した長編小説。
どんな作品か
新聞などで見知らぬ人の死を知ると、その土地を訪ね、亡くなった人が誰に愛され、誰を愛し、何をした人だったのかを覚えようとする青年・静人。彼の巡礼のような旅を軸に、彼を追う週刊誌記者や、彼に関わる女性など、複数の人物の視点から物語が編まれていく。
読みどころ
無数の死が匿名の数字として消費される現代で、一つひとつの命の記憶に向き合う「悼む」という行為の意味を、静かに、しかし深く問いかける。喪失や罪、生きることへの迷いを抱えた登場人物たちの心の変化が丁寧に描かれ、読後に長く残る一冊。
こんな人に
生と死、人が誰かを記憶することの意味を考えさせる文学作品を求める方におすすめです。