作品データ
DMMブックスの小説(日本文学/映画化・ドラマ化・実写化)。著者は角田光代。102円、2016-10-17配信。映像化もされた家族小説です。
どんな作品か
「隠しごとをしない」をルールに掲げる一見理想的な家族。しかしその内側では、父も母も子どもたちも、それぞれに秘密や本音を抱えています。家族一人ひとりの視点から章を重ねることで、明るい表面の下に潜む複雑な感情を浮かび上がらせていく連作長編です。
読みどころ
語り手が入れ替わるたびに、同じ家族の姿がまるで違って見えてくる構成が巧みです。誰もが少しずつ嘘や思い込みを抱えながら暮らしているという等身大の描写に、共感とともにひやりとさせられます。角田光代の観察眼が光る作品です。
こんな人に
家族の内面を描いた物語が好きな方、日常に潜む微妙な緊張を味わいたい方におすすめです。