作品データ
DMMブックスの小説(映画化・ドラマ化・実写化)。著者は吉田修一。価格785円、2016年10月17日配信。「横道世之介」シリーズの一冊で、毎日出版文化賞を受賞した長編。
どんな作品か
1980年代後半、長崎から大学進学のために上京してきた青年・横道世之介の日々を描いた青春小説です。お人好しで少しのんびりした世之介が、東京で友人や恋人、周囲の人々と交わしていく何気ない交流が、時間軸を行き来しながら綴られていきます。妻夫木聡主演で映画化されたことでも知られます。
読みどころ
特別な事件が起きるわけではないのに、読み進めるほど世之介という人物の温かさが胸に残ります。彼と関わった人々が、後年になって彼を思い出す構成が、日常の尊さと切なさを静かに立ち上がらせます。爽やかな余韻の残る一冊です。
こんな人に
青春の一時期を丁寧に描いた小説を味わいたい人、心に温もりの残る物語を求める人におすすめです。