作品データ
区分: 一般ノベル / 著者: 伊吹有喜 / 価格: 815円 / 配信日: 2016-10-17
どんな作品か
日本文学に分類される長編小説で、家族の間に生じたすれ違いや距離感を丁寧に描くことで知られる著者による一冊である。タイトルの「バス」が象徴するように、離れて暮らす家族が再び交わっていく過程を描いた物語と見られる。仕事や暮らしの土地が異なる家族それぞれの視点が織り込まれた構成になっていると考えられ、日常の中の小さな行き違いが物語の起点になっていると見られる。
読みどころ
派手な事件よりも、日々の生活の積み重ねの中で人物同士の関係が変化していく様子に重心が置かれている。静かな筆致で家族の再生を描く構成に注目したい。それぞれの家族が抱える事情を丁寧に描き分ける視点も読みどころといえる。
こんな人に
じっくりとした家族ドラマを読みたい人、静かな余韻の残る小説を好む人に向く。人間関係の再構築を描いた物語に関心がある人にも合う。