作品データ
DMMブックスの一般実用書(ノンフィクション・ドキュメンタリー)。著者は渡辺一史。835円・2016年10月17日配信。大宅壮一ノンフィクション賞と講談社ノンフィクション賞を受賞し、2018年に大泉洋主演で映画化されました。
どんな作品か
札幌で自立生活を送る筋ジストロフィーの男性・鹿野靖明と、彼を支えたボランティアたちの日々を追ったノンフィクションです。二十四時間の介助を必要としながら、病院や施設ではなく地域で暮らすことを選んだ鹿野と、そこに集まった学生や社会人たちのやりとりを、著者が長期の取材で記録しています。
読みどころ
わがままとも受け取られた鹿野の遠慮のない要求と、それに振り回されながらも関わり続けるボランティアの姿が、飾らない筆致で描かれます。「助ける側」と「助けられる側」という線引きが揺らいでいく過程が具体的で、介助や福祉を建前ではなく生活として考えさせられます。
こんな人に
障害のある人の暮らしを実感として知りたい人、人と人の関わりを描いたノンフィクションが好きな人に。