作品データ
DMMブックスの小説(日本文学)。著者は村上春樹。794円、2016-10-17配信。2013年に刊行され、大きな話題を呼んだ長編です。
どんな作品か
高校時代に強く結びついていた仲間から、ある日突然に絶縁を告げられた主人公・多崎つくる。その理由を知らないまま大人になった彼が、恋人の後押しを受けて過去と向き合い直そうとする物語です。喪失と再生、人と人との距離をめぐる、村上作品らしい静かな筆致で綴られます。
読みどころ
名前に色を持つ友人たちのなかで「色彩を持たない」と感じてきた主人公の内面が、丁寧に描かれます。過去をたどり直す「巡礼」の旅路と、随所に流れる音楽のモチーフが物語に深みを与えています。読後に長く余韻が残る一冊です。
こんな人に
村上春樹の世界観に触れたい方、喪失を抱えた人の再生を描く物語を求める方におすすめです。