作品データ
区分: 一般ノベル / 著者: 安部龍太郎 / 価格: 1571円 / 配信日: 2016-05-18
どんな作品か
安部龍太郎による歴史小説で、桃山時代を生きた絵師・長谷川等伯の生涯を描いた直木賞受賞作の一冊である。加賀から都に出て狩野派と渡り合い、独自の画風を確立していく等伯の歩みが軸になっている。家族との死別など数々の困難を乗り越えながら、己の芸を極めていく姿が物語を通じて描かれていく。戦国から桃山にかけての時代背景を丁寧に描き込んだ作品としても評価されている。
読みどころ
一人の絵師が己の画業を追求する執念と、時代の激しさが絡み合う筆致が読みどころである。史実に基づいた人物造形と、芸術家としての葛藤の描写にも見応えがある。狩野派をはじめとする当代の絵師たちとの関係性の描き方にも厚みがある。権力者たちとの関わりの中で己の信念を貫こうとする等伯の姿にも見応えがある。
こんな人に
実在の絵師を主人公にした骨太な歴史小説を読みたい読者、美術と歴史の両方に関心がある読者に向く。戦国から桃山にかけての時代小説を読みたい読者にも向く。