作品データ
DMMブックスの小説(日本文学)。著者は北村薫。価格935円、2025年2月14日配信。北村薫は『鷺と雪』で直木賞を受賞した作家で、日常の謎や人の心を繊細に描く作風で知られています。
どんな作品か
ある日、女子高生だった主人公が目を覚ますと、二十数年の歳月が飛んでいて中年女性になっていた——そんな不思議な出来事から始まる物語です。失われた時間に戸惑いながらも、変わってしまった立場と暮らしを受け止めていく主人公の姿が、静かな筆致で描かれます。「時と人」を主題にしたシリーズの一作です。
読みどころ
突然人生の途中に放り込まれた主人公が、いまここで生きることの意味を見つめ直していく過程に引き込まれます。派手な仕掛けよりも、日々を丁寧に生きることの尊さを描く北村薫らしい深みが魅力です。読後に静かな感動が残ります。
こんな人に
時間や人生を見つめ直させてくれる物語が好きな人に。しみじみとした余韻の残る文学作品を求める読者にもおすすめです。