作品データ
DMMブックスの小説(日本文学)。著者は原田ひ香、価格781円・2024-12-24配信。新潮文庫版。『三千円の使いかた』でも知られる著者による「お金」をめぐる物語。
どんな作品か
あるイニシャルの入ったブランドの財布が、持ち主から持ち主へと渡り歩いていく——その財布を手にした人々それぞれの半生を、全6話で綴るオムニバス小説。リボ払いや投資、奨学金など、日常に潜むお金の落とし穴と、そこに向き合う人間模様が描かれる。
読みどころ
一つの財布を狂言回しにして複数の人生を交差させる構成が巧み。派手な事件ではなく、誰にでも起こりうる身近な「お金の悩み」を題材にしているため、自分ごととして引き込まれる。お金と暮らしを見つめ直すきっかけをくれる、物語とマネー教養が同居した一冊だ。
こんな人に
お金にまつわる人間ドラマを楽しみたい人、家計や消費のあり方を物語を通して考えたい人に。