作品データ
DMMブックスの一般ノベル(日本文学)。著者は安部公房。価格737円、2024年3月7日配信の新潮文庫版です。
どんな作品か
頭からすっぽりと段ボール箱をかぶり、都市のなかを匿名の存在として彷徨う「箱男」を描いた、安部公房の代表的な長編小説です。見る者と見られる者、名前を捨てて生きることの意味を、実験的な語りと構成で問いかける、独特の世界観を持つ作品です。
読みどころ
手記や写真、断片的な記述が入り混じる前衛的な構成が、読者を迷路のような物語世界へと誘います。安部公房ならではの、現代社会と個人の存在をめぐる鋭い思索が全編に張りめぐらされています。何を信じ、誰の視点でこの物語を読んでいるのか、読むほどに揺さぶられる一冊です。
こんな人に
実験的で思索的な文学を好む方、安部公房の独創的な世界に触れてみたい方に。