作品データ
DMMブックスの小説(日本文学)。著者は安部公房。価格781円、2024年3月7日配信、新潮文庫。
どんな作品か
『砂の女』などで知られる安部公房が、1950年代末に発表した本格的な長編SF。未来を予言する電子計算機の開発に携わる博士が、その機械が指し示す「未来」と向き合ううちに、自らの現在をも揺るがす事態に巻き込まれていく。日本SFの草分けとして知られる一作。
読みどころ
未来を知ることは人間にとって幸福なのか、という問いを軸に、予測と選択、変化への恐れといったテーマが緊迫感をもって展開する。半世紀以上前の作品ながら、テクノロジーと人間の関係を突きつける思考実験としての鋭さは色あせない。
こんな人に
思弁的なSFや、安部公房の世界観に触れてみたい人に。