作品データ
DMMブックスの一般ノベル(日本文学)。著者は角田光代。価格1980円、2024年2月29日配信。新潮社刊で、第59回吉川英治文学賞を受賞した長編小説です。
どんな作品か
口さけ女、ノストラダムスの大予言、そしてコロナ禍――時代ごとに現れては消える噂や不安を背景に、飛馬と不三子という縁もゆかりもなかった二人の男女の長い人生をたどります。昭和から平成、そして現代までを貫き、「何かを信じる」とはどういうことかを問いかける物語です。
読みどころ
世代の異なる二人それぞれの歩みを丁寧に描きながら、人が何かを信じずにはいられない心のありようと、その脆さを浮かび上がらせます。大きな事件よりも、生活のなかの小さな選択や迷いを積み重ねる筆致が印象的。信じることの意味を静かに考えさせられます。
こんな人に
人の一生をじっくり追う長編を読みたい人、「信じる」という営みについて立ち止まって考えたい人に。