作品データ
DMMブックスの小説(日本文学)。著者は朱川湊人。価格605円、2022年10月28日配信の新潮文庫版。
どんな作品か
昭和の面影が残る下町の商店街「アカシア商店街」を舞台に、そこに暮らす人々のささやかな物語を連ねた連作短編集です。日常のなかに、亡き人の気配や不思議な出来事がそっと差し込み、懐かしさと切なさ、ほのかな怪異が溶け合う独特の味わいを生み出しています。直木賞作家・朱川湊人の代表作のひとつです。
読みどころ
ノスタルジックな昭和の空気と、ホラーやファンタジーの要素を柔らかく織り交ぜる作風が魅力です。派手な仕掛けよりも、市井の人々の哀歓を丁寧にすくい上げる語り口が心に残ります。短編それぞれが独立して読め、読後にじんわりと温かさが広がります。
こんな人に
昭和レトロな情緒や、切なくも優しい人情譚が好きな人におすすめです。