作品データ
DMMブックスの小説(ミステリー・サスペンス)。著者は道尾秀介。価格649円、2021年11月26日配信。
どんな作品か
音を盗み聞きする探偵、三梨(みつなし)が、企業の産業スパイを探る依頼を受けるところから始まるミステリーです。隣室で暮らす女性との交流を織り交ぜながら、盗聴という特殊な仕事を通じて事件の輪郭が少しずつ見えてきます。軽妙な会話とほろ苦さが同居した物語です。
読みどころ
『向日葵の咲かない夏』などで知られる道尾秀介ならではの、読者の思い込みを巧みに突く仕掛けが光ります。細部に仕込まれた伏線が終盤で意味を変える構成は、この作家の真骨頂。ユーモアと切なさのバランスも心地よい一作です。核心は伏せてお楽しみください。
こんな人に
仕掛けに満ちたミステリーや、人物描写の温かい謎解きが好きな方におすすめです。