作品データ
DMMブックスの小説(日本文学)。著者は坂口安吾。価格572円、2021-07-28配信。
どんな作品か
戦後を代表する作家・坂口安吾の評論・随筆を収めた一冊で、表題作「堕落論」は敗戦直後の日本で大きな反響を呼んだ名文として知られます。虚飾やお仕着せの道徳を退け、人が「堕ちる」ことを通してこそ本当の自分や生き方を見いだせる、という逆説的な人間観が説かれます。
読みどころ
終戦直後の混乱のなかで書かれた、既成の価値観への痛烈な問い直しが今なお鋭さを失いません。歯切れのよい断言と力強い文体で、生きることの根本を揺さぶってきます。安吾の思想の核をなす一編として、日本近代思想史においても重要な位置を占めます。
こんな人に
日本の近代評論や思想に触れたい人、既存の常識を問い直す骨太な文章を求める人におすすめです。