作品データ
DMMブックスの一般実用書(政治・社会・外交)。著者は溝口敦、858円。2021年7月28日配信。新潮新書。
どんな作品か
暴力団取材を長年続けてきたジャーナリスト・溝口敦による、日本の暴力団の実像を解説したノンフィクションです。組織の成り立ちや資金の稼ぎ方、内部の掟や序列、警察・社会との関係といったテーマを、取材に基づいて整理して論じます。新潮新書らしく、限られた紙幅で全体像をつかめるよう構成されています。
読みどころ
イメージや報道の断片ではなく、経済活動としての側面や組織構造に踏み込んで暴力団を捉え直す点が特徴です。暴排条例など制度の変化を踏まえた記述もあり、社会の裏側で何が起きているのかを立体的に理解できます。抑えた筆致で、扇情的にならずに事実を積み上げていきます。
こんな人に
暴力団や反社会的勢力の実態を、感情論ではなく構造から知りたい人に。社会問題やノンフィクションに関心のある読者にも向いています。