作品データ
DMMブックスの一般ノベル(日本文学)。著者は小川洋子。価格572円、2021年7月28日配信。
どんな作品か
さまざまな「標本」を作って保管する、静かで不思議な標本室を舞台にした中編です。事故で薬指の先を失った女性が、その標本室で働き始めるところから物語は進みます。喪失や記憶を「標本」という形にとどめるという幻想的な設定を通して、官能と静謐が入り混じる独特の世界が立ち上がります。
読みどころ
小川洋子ならではの、透明でありながらどこか不穏な文章の質感が味わいどころです。日常のすぐ隣にある非現実へと読者を静かに引き込み、余韻の長い読後感を残します。海外でも翻訳・映画化され評価された作品です。
こんな人に
幻想的で静かな文学、独特の世界観に浸りたい人におすすめです。