作品データ
DMMブックスの小説(日本文学)。著者は向田邦子。価格649円、2021-07-28配信。
どんな作品か
脚本家・エッセイストとして知られた向田邦子による短編小説集です。市井に生きる大人たちの、ふとした心の揺れやほころびを、鋭くも情のある筆致で切り取ります。表題作を含む本作は直木賞受賞作としても知られ、彼女の小説家としての力量を示す代表作となりました。
読みどころ
何気ない日常の一場面から、人が抱える秘密や欲望、後ろめたさを浮かび上がらせる観察眼が光ります。短い枚数のなかに人生の陰影を凝縮する構成の巧みさは、脚本家として培われた手腕を感じさせます。それぞれ独立した物語を、トランプを引くように味わえる一冊です。
こんな人に
大人の機微を描いた短編を好む方、向田邦子の文章にふれてみたい方におすすめです。