作品データ
DMMブックスの小説(日本文学/一般ノベル)。著者は村上春樹。価格693円、2020年12月18日配信の新潮文庫版です。
どんな作品か
大きな震災が起きた時期を背景に、直接の被災者ではない人々の心のゆらぎを描いた連作短編集です。それぞれの登場人物が抱える喪失感や不安、日常のなかの空虚さを、村上春樹ならではの静かな筆致ですくい取っていきます。
読みどころ
表立って震災を描くのではなく、遠く離れた場所にいる人々の内面に及んだ余波を通して、時代の空気を映し出す構成が印象的です。各編に流れる独特の静けさと象徴性が読みどころで、短編ながら深い余韻を残します。村上作品の入り口としても手に取りやすい一冊です。
こんな人に
村上春樹の短編に触れたい方、静かで内省的な現代文学を求める方におすすめです。