作品データ
DMMブックスの小説(日本文学)。著者は村上春樹。価格825円、2020年12月18日配信。本作は下巻。谷崎潤一郎賞受賞の長編。
どんな作品か
「世界の終り」と「ハードボイルド・ワンダーランド」という二つの世界が交互に語られる長編小説です。壁に囲まれた静謐な街の物語と、情報と暴力が渦巻く都市を舞台にしたSF的な冒険とが、章ごとに並行して進みます。下巻では、それぞれの世界が抱えていた謎が、いよいよ像を結んでいきます。
読みどころ
まったく異なる二つの物語が、やがてひとつの主題へと収束していく構成の妙が本作の核心です。喪失や自我、意識のありようといった村上春樹らしいテーマが、幻想的なイメージとともに立ち上がります。上巻からの流れを受け、その到達点を静かに味わえる下巻です。
こんな人に
幻想と思索が溶け合う長編に浸りたい方、村上春樹の代表作をたどりたい方におすすめです。