ガラスの街(新潮文庫)

『ガラスの街(新潮文庫)』は2020-07-10に配信された「ガラスの街」シリーズの第1巻です。価格は737円。

作り手
ポール・オースター
シリーズ
ガラスの街
配信日
2020-07-10
価格
737円(2026年9月10日に観測)
レビュー
108件・評価3.81(DMM.comが集めた評価。2026年9月10日に観測)

作品データ

- 区分:一般ノベル- 著者:ポール・オースター、柴田元幸- 価格:737円- 配信日:2020-07-10

どんな作品か

現代アメリカ文学を代表する作家ポール・オースターの出世作であり、「ニューヨーク三部作」の第一作にあたる長編である。翻訳は長年オースター作品を手がけてきた柴田元幸。真夜中の間違い電話をきっかけに、推理小説家のクインが「探偵ポール・オースター」と取り違えられ、依頼を引き受けてしまうところから物語は動き出す。探偵小説の枠組みを借りながら、言語や自己の同一性そのものを問い直していく実験的な作品だ。

読みどころ

尾行と観察という探偵行為が、いつしか自分とは何者かという迷宮へと変わっていく展開が本作の核である。作者と登場人物の境界を揺さぶる仕掛けが随所に施され、ニューヨークという都市の匿名性が物語の不穏さを増幅する。柴田訳の端正な文体で、硬質な世界観を日本語で堪能できるのも大きな魅力だ。

こんな人に

一筋縄ではいかない知的な小説を求める人、海外文学の入り口を探している人に薦めたい。探偵小説好きが「変化球」を味わうのにも格好の一冊である。

よみどきでこの作品を見る